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川越いも 「九里(栗)四里(より)うまい十三里」

投稿日:2019年1月27日 更新日:

Last Updated on 2020年12月18日 by 管理人

川越地方の特産品として薩摩芋(さつまいも)がある。
子供の頃から社会科の授業で、芋は「川越」、お茶は「狭山茶」と刷り込まれたほどです。

川越いもの歴史

歴史をさかのぼると旧川越藩だった川越地方の武蔵野台地の畑作地帯で栽培されるサツマイモのことを、昔から「川越いも」と言います。

その川越いもは約270年の長い歴史があり、今もその歴史的ブランド名は健在です。薩摩芋というと食糧事情の悪いときに蒸かして食べた「代用食」というイメージが強いですが、その甘味の強いところから、焼芋、芋せんべい、近頃はビールや焼酎の原料、さらには薩摩芋を使った懷石料理まて食料としての利用範囲は極めて広いですね。

川越地方での栽培の歴史は十八世紀半ばから始められたそうです。
最初は、入間郡南永井村(所沢市)の名主が、先進地である上総国志井津村(千葉県市原市)から苗を購入したことに始まるという言い伝えがあります。

それから五十年ほど後の地誌『新編武蔵風土記稿』は、この地方の農家では薩摩芋を栽培し、薪とともに江戸へ出荷して収入を得ていることからすでに特産化していることがわかる。

同じ頃、武蔵野を旅した江戸の文人は、柳沢吉保が開発した三富新田で栽培する

薩摩芋が、「富」の芋として賞賛されていたことを記録している。

このように「川越いも」の栽培地域は、城下の南方に広がる武蔵野台地上の村々で
あった。そこで生産された薩摩芋が、新河岸川の舟運、あるいは陸送で江戸に運ばれ
たので、江戸の市民からすれば、これらはすべて「川越いも」なのでしょうか。

赤沢仁兵衛氏の貢献

赤沢仁兵衛は天保8(1837)年、川越の今福に生まれ、サツマイモの増収方法を研究し、
赤沢式甘藷改良秘伝書を公開したり、川越芋の栽培貢献者だそうです。

「川越いもの代名詞」とも「サツマイモの女王」とも称されている有名な「紅赤(べにあか)」は、明治31年(1898)、埼玉県木崎村(現在のさいたま市)の山田いちが、「八房やつふさ」から突然変異した「とりわけ肌の鮮紅色なイモ」を発見し、これが「紅赤」となったそうです。食べてみたところ非常に美味であったため、普及・増産され、現在まで120年以上も栽培されている超ロングセラーな品種なのだとか。

現在は安納芋あんのういもなど、甘みの強い、ねっとりとした品種が好まれていますが、「紅赤」は程よい甘みと栗のような風味と、早く火が通るので、天ぷらや栗きんとんの材料として好まれています。

川越の水運により運ばれたサツマイモは江戸の町民に喜ばれ

川越 = サツマイモ となり、広ったのだとか。

しかし、サツマイモが有名な川越ですが、 水田が多く、
農産物の第1位は米、第2位はカブ、第3位はホウレンソウです。
サツマイモの生産高は11位にすぎません。

「九里四里うまい十三里」 

名言葉!「九里四里うまい十三里」 ~~くりよりうまいじゅうさんり

その「川越いも」の名を高くしたのは、江戸での焼芋の普及であった。

江戸では初め蒸かして食べ、焼芋が登場するのは十八世紀の末といわれる。

焼芋屋の店先には、「八里半」とか「十三里」などと書かれた看板が置かれた。
味が「九里(栗)」に近いので「八里半」、「九里四里」うまいので「十三里」、という宣伝文句である。

※サツマイモには甘さがあり、味が栗(九里)に近いことから8里半と呼ばれたそうです。

江戸では焼き芋の売り声に「九里四里うまい十三里」と呼ばれ、九里 プラス 四里 = 十三里 の川越産を示したとも言います。
しかし、江戸浅草花川戸から川越の河岸までは十三里もありません。
現在の川越市役所から日本橋のたもとを図ると約41キロメートル。
約十里。三里以上も違います。

川越の中心的な河岸であった新河岸から計るのなら3里以上も違うことになりますが、
この差は何かというと、現在もそうなのですがサツマイモの主生産地は三芳町から所沢市の畑作地帯。三富(さんとめ)地域から新河岸までの距離を考えればおよそ計算が合います。

現在の川越市の範囲から考えると少しおかしいと思いますが、新座野火止の平林寺が、川越藩主松平信綱の菩提寺であるように入間郡は川越藩の領地でしたから所沢周辺のモノと言って間違いないと思いますが何よりも物資の集散地で川越は江戸の町民から見ると、周辺から集まり川越を経由してきたモノはすべて川越産と言われたのでしょう。

天保九年(1838年)に刊行された斎藤月岑(さいとうげっしん)の『東都歳時記』に、
「○(まる)焼」「八里半」と書かれた看板行燈がある。
店先の竈(かまど)に焼芋用の平釜が描かれているており、川越の鋳物師矢沢家には、天保九年と慶応11年(1866)の焼芋用の平釜の図面があるというので、川越の町でもこうした風景がみられたのであろうか。江戸と同じように、川越の街角でも焼き芋が食されていたのかは現時点で分からないのですが、非常に興味深いところですね。

明治三十八年(1905年)刊行の『絵本江戸風俗往来』では、日本橋付近の焼芋は本場川越の芋を使用しているので、甘味で香気が格別である、と記している。
同じ頃の『東京風俗志』にも「甘藷はなべて甘味に富み、川越を名産とす」と記され、江戸での「川越いもの地位は不動のものとなっていたそうです。

川越いもの産地は 三富(さんとめ)地方

三富(さんとめ)地方のある農家の、万延元年(1860年)の薩摩芋の出荷時期をみると、
収穫直後の十月と翌年二月 四月頃と、二つのピークがある。
特に冬場の出荷が多く、焼芋の需要や値段をみながら、貯蔵している薩摩芋を売り出して(出荷して)いたのであろうか。当時は現在のように冷蔵など発達していなかったとおもうので、在庫のコントロールなど非常に難しかったのではないでしょうか。
また、物流も馬、牛、人力 に頼るほかなく荷車で河岸街道や新河岸街道を使って
新河岸や、五河岸まで輸送し、江戸までは船で運ばれたのだと思うと、現在と比較すると天候などにも左右されて大変な労力と時間を要したことには違いなく、壮大なロマンを感じてしまうのは私だけであろうか。

三富(さんとめ)地域は現在も下組、上組の地名は存在し、

当時の雰囲気を垣間見ることが出来ます。

川越地方がサツマイモ栽培の大生産地だった過去に比べ、現在の生産量は10分の1以下にもなってしまいましたが、川越の観光地を歩けば、数多くの店で驚くほど多種多様なサツマイモ商品が売られ、珍しいサツマイモ料理などを出す店があったりします。

 

おススメの芋菓子・スイーツ

堅い話をつらつら書いてきましたが、これからは
私の大好きな芋のお菓子やスイーツを紹介しますね。

伝統的なものから、今トレンドのお菓子まで
筆者のお薦めを書いていきたいと思います。

いもせんべい

100 年以上続く、川越地方ならではの

文化財的な名物菓子「芋せんべい」です。

現在でも根強く 生き残っています。

サツマイモをスライスしたままの100パーセント素材を生かしたお菓子です。
添加物を一切使用せず、昔ながらの製法で作られるせんべいは
とても奥深い味がします。上品な味わいをぜひ楽しんでみて下さい。

< おススメ その1 >
老舗の東洋堂さんです。
市役所を背にして南へ歩いていうと、川越郵便局の表示が見えます
緩やかにカーブしたところの左手に歴史のある建物が東洋堂さんです。
お店のwebサイトに、作り手のこだわりと、いもせんべいの製法がたっぷりありますので
特に、サイト内の「いもせんべい」とは、はかなり丁寧に説明してくれています。
ご覧ください。私はお使い物によく買い求めます。
オンラインショップも運営されています。

明治三十五年創業 東洋堂
〒350-0056 埼玉県川越市松江町2-6-9
TEL. 049-222-1852 FAX. 049-226-8900

営業時間  9:30~17:30  
定休日   なし

お店のwebサイトはこちらです。

< おススメ その2 >
久保町にある、隆清堂さんです。
連雀町の交差点から、東へ進み、おふどうさま(成田山川越別院)へ向かう途中、向かって右側にあります。こちらも老舗。お店の奥でせんべいを手作業でつくる光景を見ることができます。

川越銘菓 いも菓子 隆清堂(りゅうせいどう)
埼玉県川越市久保町 3-17 
電話:049-224-6265
営業時間: 午前9時30分-午後7時
休業日:毎週月曜日 月曜日が休日の場合は火曜日を休業

お店の公式サイトではありませんが、下記のサイトで
詳しく紹介されています。

http://www.ne.jp/asahi/nishikawa/web/imosen.html

 

芋納糖(いもなっとう)

さつま芋そのものを使用した伝統的なお菓子です。
約1cmの厚さで輪切りにしたサツマイモを糖蜜で煮て、
表面に乾燥させた砂糖をまぶしたお菓子です。

子供の頃、初めて食べたとき、感動しました。

亀屋栄泉(かめやえいせん)さん
一番街(蔵造りの街並み)にお店をかまえております。

こちらも、超老舗になります。

芋チップス、芋けんぴもおすすめですよ!

〒350-0063 埼玉県川越市幸町5-6
TEL: 049-222-0228(代)
FAX:049-226-7703
休業日:春期・秋期:無休 夏期・冬期:水曜日を休業する場合あり。(臨時休業あり)
営業時間:10:00~17:00

お店の公式webサイトはこちらです。

いも恋

川越散歩の食べ歩き用お菓子として、お土産として今では不動の人気があると思います。
友人を川越案内するときも必ず、いも恋、食べたい!!と言われるくらいです。

webサイトの説明によれば、いも恋は、さつまいもとつぶ餡を山芋ともち粉の生地でやさしく包み、昔なつかしい風味に仕上げたまんじゅうとの事。素朴ながら、とてもやさしい味わいで、温めて食べるとおいしさがパワーアップします!

埼玉県から、彩の国認定優良ブランド品としても認定されております。

菓匠右門 時の鐘店
住所 : 〒350-0063 埼玉県川越市幸町15‐13
TEL : 049-226-5663
営業時間 : AM9:00~PM6:00
定休日 : なし(年末年始はお休みをいただきます)
川越の観光名所・時の鐘の下に佇む時の鐘店。
食べ歩き用のいも恋をゲットするには最適なお店ですよ!
おいものソフトクリームも大人気です。

上記以外にも多数店舗展開しておりますので
詳しくは、お店のwebサイトをご覧になってください。

いも恋

芋ソフトクリーム

元町珈琲店ちもと

菓子屋横丁から、札の辻交差点へ向かって歩いていくと
屋根に巨大なコーヒー器具??が乗った喫茶店があるのをご存知でしょうか。
トラディッショナルな喫茶店の趣を感じますが、なんと豆は自家焙煎だそうです。
喫茶コーナーは1階と2階に分かれていますので十分にコーヒーを堪能できます。

そして、
ちもとさんのもうひとつのおススメは、芋ソフトクリームなんです。
1996年(平成8年)に、川越で一番はじめに販売を始められて元祖 芋ソフトクリームなんですって。さつまいもとバニラの香りが絶妙のソフトクリームで、芋が苦手なお子様にもお召し上がりいただけるのだそうです。20年以上皆様に愛されご支持いただいていている逸品。

更に嬉しいことは土台のコーンは、
スタンダードなコーンと手作り風ワッフルコーンから選べるんですよ。

元町珈琲店ちもと
〒350-0062 埼玉県川越市元町2-3-12
TEL: 049-226-6969
営業時間: 11:00 – 17:30
定休日: 月曜日(祝日は営業)

webサイトはこちらです。

 

豆ちしき

「川越いも友の会」はさつまいもの収穫の時期と 「十三里」にちなみ、10月13日は
「 サツマイモの日 」と宣言しました。
サツマイモが食物繊維を多く含み、平成7(1995)年に、さつまいも商品振興会によって
妙善寺のさつまいも地蔵尊は、食物繊維を多く含み健康に良いことから
平成七年(1995年)サツマイモ商品振興会によって建立されました。

川越市のゆるキャラ「ときも」ちゃんは

「紅赤」をモチーフにしていることもお忘れなく。

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